SENSU
扇子のデザインは平面で制作します。しかし完成した扇子は山・谷に折られた立体です。
平面のときと、完成とでは印象が異なるので注意しましょう。
完成時に違和感のない扇子にするためには、いくつかのポイントがあります。
この記事がデザインの一助になれば幸いです。
デザインするときはちゃんと見えていても、完成すると縦長になります。
これは折り加工を行うためです。
左図のようにデザイン時は正円でも、完成すると縦長の楕円に見えます。
大きなサイズの文字も同様に縦長に見えます。
そのためデザインの段階で、水平方向にのみ10〜20%程度拡大するといいでしょう。
扇子は文字通り、扇型になります。中心に近い部分と、遠い部分では完成した時の見え方が異なります。
文字などをデザイン時に横書きで直線上に配置すると、完成した状態では中央部分が下へ反ったように見えます。
解決方法の一つに、文字などを扇子の曲線に沿って配置することを検討してみてはいかがでしょうか。
直線状にはなりませんが、扇子として自然な印象に見えます。
また、下の例では、Point 1を踏まえて、文字を水平方向にのみ拡大してあります。
縦書き文字や、縦長の写真やイラストを配置する場合は、折りの角度に合わせましょう。
左端や中央の文字は垂直に配置しています。右端の文字は折りの角度に合わせて配置しています。
中央の文字は垂直ですが、折りの角度と合っています。右端と中央は違和感なく見えます。左端の文字は折りを跨いで配置されてしまいました。
デザインをしている時は平面です。しかし実際は立体になるので「想像していた物と違う」ということにならないようにするために、プリントアウトして、折り線で折って確認するといいでしょう。
扇子全体に画像を配置するには、画像を変形させるときれいに見えます。
フォト扇子のデータの作り方をご参照ください。
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